カトマンズ・大阪・東京 MERRYな同時中継

4月25日。ネパール地震からちょうど2年を迎えたこの日に、
ネパール・カトマンズと日本・大阪・東京を同時に繋げるイベントを開催。

その3か所でのレポートを
NPO法人 e-Education 吉川さん(カトマンズ)
中尾さん(大阪)
福本さん(東京)
に寄稿いただきました。

是非、ご覧ください。

 

NPO法人 e-Education とは?

〈ネパール/カトマンズ〉

2017年4月25日
ネパールで起きた大地震から2年。
今なお復興が進まないネパール。

震災直後はメディアでも大きく取り上げられ、
多くの人々が募金や支援活動に動いてくれました。
ただ、時間が経てばどうしても人々の記憶からは薄れていきます。
ただ、現地にとってはこれからが大変であり、
人々からの関心が薄れることは非常に寂しいものです。

私自身、小学校3年生のときに
阪神淡路大震災で被災した経験があります。

街や社会や人々の生活が元通りになるまでに、
10年以上かかるものだということを肌で感じました。
ネパール大地震は、東日本大震災と同じくらいの
死者数にのぼるとても大きな被害でした。

自分一人にできることは多くはありません。
でも自分ができるアクションをして、
ネパールのことを忘れないこと、
ネパールのためにできることをひとつずつ
積み重ねていくことは今後も必ずやっていこうと思っています。



4月25日、大阪、東京のネパールレストランにて、
ネパールのためにできることをしていこうという人々にも
多く集まって頂くことができました。

私自身はネパールにて、
震災から2年となる4月25日を迎えました。

遠い日本でも、ネパールのために
できることを考えようと集まってくれる人がいる、
これには多くのネパール人の友人が感動していて、感謝していました。
自分たちは一人じゃない、自分たちも頑張らないといけない、
そういう勇気とパワーをたくさんもらうことができました。

これからネパールをより良くしていくために、
やはり大切なのは観光です。
ネパールは安全ですし、多くの魅力がある国です。
今回、メリープロジェクトとしてネパールの
素敵な笑顔を世界中に発信できました。

ネパールに行ってみようかなと思う人が一人でも増え、
笑顔の輪が広がっていくと嬉しいです。

まだまだ、自分にできることは小さいですが、
多くの人と一緒に前に進み続けたいと思います。

NPO法人 e-Education 吉川雄介

<OSAKA>

2017年4月25日でネパール大地震から2年が経ちました。
開発においてたくさんの課題を抱える中で起こった大震災。
復興が進まない中でも、笑顔を絶やさないネパールの人々。
素朴でありのままの人間味を持つネパール人に親近感を抱き、
「この人たちのために何かしたい」と思わせられる人がたくさんいます。

私自身、約1年間の滞在でネパールに惚れ込んだ一人です。
ネパールを通して出会った仲間と共に、
帰国後もネパールのために何かできることはないかと考え、
4月25日にネパールに笑顔を届けるためにイベントを開催しました。

今年はMerry Project Nepalが現地で笑顔の傘を咲かせるということを聞き、
メリープロジェクトさんとコラボでイベントをやらせていただきました。

当日はネパールへ一度も行ったことがない方から
毎年ネパールに行って現地で活動している方や、
関西に住んでいるネパール人までもが駆けつけてくれ、
約25名が集まり大賑わいでした!

「日本でも笑顔の輪を広げ、ネパールへ届けよう」

イベントの会場となったのは大阪・天満駅にあるネパールレストラン。
天満駅に参加者が到着する度に、笑顔の傘が咲きました。



駅から会場までは、天満商店街を
笑顔の傘とともにメリーウォークをしました。

笑顔は傘だけにとどまらず、
歩いている私たちも笑顔になり、
行き交う人々も私たちに大きな笑顔を返してくれました。



ネパール大震災後にはたくさんの国からの支援が集まりました。
しかしネパールはアジア最貧国とも呼ばれ、
震災復興だけが国の抱える問題ではありません。

基本的なインフラも十分には整っておらず、
電気のない生活を強いられている人もたくさんいます。
しかし政府もこの震災を機に、インフラ設備の普及や、
復興にもつながる道路建設などに力を入れ始め、
少しずつではありますが前に進んでいます。

問題が山積みな中では「何もできない」
と思いがちですが、逆に考えれば
「何かやれば必ず誰かのためになる」
とネパールに来て感じました。

私たち一人一人には必ずできることがあります。

ネパールに笑顔とメリーを届けるために追悼イベントを現地で行っていた
メリープロジェクトの水谷さんとスカイプでつながることができました。

水谷さん自らが撮影した子ども達の笑顔の載った傘を手にしながら、
ネパールへの想いを聞けたことで、一言一言がより心に響きました。

参加者の中では、
「なんだか自然と笑顔になるこのメリーの力はなんだろう」
と言ってくれた方もいました。

最後に「これからネパールに行きたいと思った人!」と質問すると、
皆さん笑顔いっぱいで手をあげてくれました。


今回のイベントを通してネパールに興味を持った方が
増えたようで本当に嬉しいです。

現地へ行くことこそがネパールへの最大の支援になります。
またメリープロジェクトを含め、ネパール支援を行う人々と繋がれたことで、
より一層みんなで力を合わせてネパールのために、
今後もできることを最大限にやっていきたいと思いました。

「世界が笑顔で溢れますように。」

そう願い、活動するためにはまずは日本にいる私たちが笑顔でいることが大切です。
日本での笑顔がきっと世界の笑顔に繋がるのだな、と感じました。

そんなことに気づかせてくれたメリーさんには心から感謝しています。
これからもみんなでたくさんの人を巻き込んで世界をメリーな場所にしていきましょう!

e-Education 中尾知美




<TOKYO>


ネパール大地震から2年

2015年4月25日ネパールの首都カトマンズを大地震が襲いました。

レンガを積み上げただけの簡素な作りが多いネパールの住宅は
全壊した地域も多く、今も復興活動が行われています。



私がネパールに行ったのは2017年3月。

被害が著しく大きい地域には訪れませんでしたが、
それでも、トタン屋根の家や、全壊した学校の校舎を見ると、
被害の大きさと復興の遅れを感じました。


初めてネパールに訪れ、一週間だけの滞在でしたが、
その中でネパールの人の温かさ、無邪気な子供たちに出会い、
ネパールのことが大好きになりました。



ネパールを想う日本人が集結

そして 2017年4月25日、ネパール大震災から
2年が経った日にネパールのために何かできないかと思う人が、
東京のネパール料理屋さんに集まり食事をしました。



印象的だったのはネパールという国に多くの人が
それぞれのかかわり方をしているということです。

国際協力分野の人もいれば、ネパールを相手に貿易関係の仕事をしている人、

旅行で訪れてネパールが好きになった人、これからネパールを好きになりたい人など

ネパールという国と持つ接点はさまざまでした。







Merry Nepal Project

そして今回のメインイベント、Merry Nepal Project。

ネパール大地震の後、復興中のネパールに笑顔を届け、

復興中でもネパール中にはこんなに素敵な笑顔があるんだと
世界に発信するというプロジェクトです。



水谷さんが日本、アジア各国、ネパールで撮影なさった子供たちの笑顔。

北京オリンピックの開会式の演出でも使用されたこの笑顔の傘。

これを東京のネパールレストランにて参加者が一斉に開くと
笑顔の花がぱっと咲きました。

さらに、当日ネパールにいらっしゃった水谷さんと、

同日開催されていた大阪会場ともスカイプをつなぎ、
3 か所で同時に笑顔の花が咲きました。



不思議なもので、笑顔の花が咲くと全員笑顔になりました。

私がネパールに行って感じたネパールの魅力の一つは
子供たちの笑顔が本当にキラキラしているということです。


子供たちのキラキラした笑顔は誰にでもエネルギーを与えるもので、
私たちもそのエネルギーを受け取りました。

子どもたちの笑顔は、ネパールと日本だけでなく、
世界中の人をつなぐことができると思います。


困難を乗り越えるためだったり、元気だよ、遊びに来てね
というメッセージを持っていたり。
笑顔の傘を見ることで、忙しく余裕のない日々では忘れてしまう、
にっこり笑うことを思い出し、励まされるものです。

私は今回このイベントで、ネパールと素敵な笑顔を共有できたこと、

自分の周りにこんなにたくさんのネパールを好きな人がいるんだと
知れたことがとてもうれしかったです。

参加者全員が笑顔になって、
私も毎日笑顔で過ごそうと思える、そんな温かいイベントでした。



e-Education 福本朱理

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