寄付文化とSharing Economyの国.BANGLADESHI

壁にかかるネームプレート。
「KRODA」「MIZUNO」「KIE HIRANO」
そこ書かれている文字は、どれも聞き慣れた日本人の名前だ。

一体、ここはどこなのだろう?

「MERRY BANGLADESHI」後編では、
ダッカの街にある「アイチホスピタル」を訪れた。


1週間ぶりに、バングラデシュの首都ダッカに戻ってきた。
この1週間、いろんな所で、
いろんな人たちと出会い触れ合いの毎日であった。

今、大都会のダッカと、数時間前まで滞在していた
バングラデシュ北部の街ディナジプールとの差異に、
頭が切り替わらない。ついていけない。
同じバングラデシュでも、それだけ違うのだろうか?

ダッカに戻って2日目、
テロ事件発生により日本国外務省から
警戒レベル2が出されていたが、
アイチホスピタルでのワークショップのため、ホテルを出発。

ひどい渋滞のダッカ中心街を抜け出して、北に向かう。
メイン通りから狭い路地裏に入ると突然スラム街が現れた。
錆びたトタン屋根の小さな長屋が延々と続く。

すると突然目の前に大きなビルが飛び込んできた。
アイチホスピタルだ。

スラムの中に近代的なビル、
なんとも表現しがたいシュールな空間である。
病院の中と外では別世界だ。




病院のフロアーをよく見ると、
各病室に日本人の名前と思われる大きなプレートが入口の上に貼ってある。
聞けば、ここの設備を寄付してくれた 人の名前だとのこと。
病室だけでなく医療機器にも名前がついている。
イトウさんの処置室、サトウさんのレントゲンといった具合だ。

まさに病院中にこのネームプレートが掛けられている。
同じように病院名も愛知県のNGO支援の病院だから、
愛知県のアイチをとってアイチホスピタルである。
この病院では日本で廃棄された医療機器も再利用されている。
レントゲンも透析装置も手動式のベットも今だ立派に活躍していた。
現在もアイチホスピタルへの支援は続けられている。

たくさんの人から寄付によって支えられた
「寄付文化」を象徴した存在であり、

まさに、シェアリングエコノミーの病院といえるだろう。

貧困といわれているバングラデシュなのに
以外にも糖尿病が増えていて、その予備軍が至るとこで見られる。
バングラデシュは世界6位のお米生産国であり、
そのほとんどを国内で消費している。
そのため彼らは一度の食事に大量のご飯を食べる。
私たちの3倍は食べる。そして、毎日数回飲む紅茶には大量の砂糖を入れる。
甘い菓子もしっかり食べる。
だから、お腹が出てきて、メタボになる。
太った人々がたくさんいて、やせ細った人々がたくさんいる。
そして、スラムの中には近代的なビルが建っている。




この病院は名古屋大学医学部に留学していた
ホセイン氏を支援するため、
愛知県のNGO(JBCS)支援により建設された病院で、
当初は小さな小児病院であったが今では大きな総合病院となり、
歯科大学病院や看護大学まである。

バングラデシュには生まれつき口蓋裂患の子どもが多く
現在この手術のボランティアプログラムを行っていて
術後に包帯をとったとき見せる、子供たちとお母さんの
MERRYな笑顔がとてもステキだと
前回訪問時にホセイン氏が嬉しそうに語ってくれた。

ホセイン氏は貧しい人たちに無料の医療ボランティアも行っている。
あいにく病院長のホセイン氏は留守であったが
病院4階のロビーで10人ほどの子どもたちと
お母さんたちが私たちを待っていた。


子どもたち、少し元気がない?

よく見ると、子どもたちの左手甲には
点滴注射の針が刺さっている。

そうだ、今日は、楽しい1時間を
一緒に過ごしてもらおう。

そして、みんな元気になってほしい。
そう願って、ワークショップを始めた。
子どもたちはもちろん、付き添いのお母さんにお姉さんたち、
看護師さんも一緒に「MERRY Bangladesh!!」の
元気な掛け声が4階フロアーに響き渡る。

笑顔と笑い声、すばらしい一体感だ。

戸賀里 守

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この原稿は、バングラディッシュへ一緒に同行した
戸賀里 守さんが、執筆してださいました。


「MERRY BANGLADESH!」

たくさんの笑顔との出会いと、素敵な物語が生まれた
「MERRY BANGLADESHI in Dhaka」は、まだまだ続く!!

次回、MERRY NEWSをお楽しみに!

→「MERRY BANGLADESH」Facebookページはこちら!

MERRY IN BANGLADESH 
主催:MERRY PROJECT 
協賛:アズビル株式会社/日星電気株式会社
協力:MERRY SOCKSDAGASHIを世界用語にする会/MERRY HUB/
特定非営利活動法人エコモンズ/株式会社 ind tech/come across

〈MERRY BANGLADESH 詳細はこちら↓ 〉

・MERRY BANGLADESH ドキュメンタリー
・寄付文化とSharing Economyの国. BANGLADESH
・MERRY BANGLADESH in Dinajipur
・MERRY BANGLADESH in chittagong
・10/11 相次ぐテロにも負けず「MERRY Bangladesh」
・バングラディッシュでメリーインタビュー!
・MERRY BANGLADESH メリーソーシャルデザイン
・MERRY BANGLADESH 1日目 ダッカの笑顔の花

・未来を描く女性たち

 

 

CLOSE

メリーって?
メリーからのお知らせ
プロジェクト紹介
参加する
購入する
著名人からのメッセージ
お問い合わせ
ソーシャルネットワーク
メールマガジン

×

ページトップへ