【四川大地震】パンダタオルプロジェクト
2009.05.20 19:59
中国・四川大地震から2009年5月12日(火)で1年が経ちました。
MERRY PROJECTも6月7日より「MERRY IN ASIA」として
四川へ取材に旅立ちます。
そこで四川で行なわれている「パンダタオルプロジェクト」を紹介します。
「小さなことでもいい。中国の被災者に、
日本から『忘れていないよ』というメッセージを届けたい」
パンダタオルプロジェクトは、愛知県・名古屋のNPO法人
「レスキューストックヤード」が、地震直後に考えた「支援」の発想です。
2002年の発足以来、日本各地で災害救援や復興支援に携 わってきた同法人は、
その経験から1年先、2年先を見据えた息の長い支援活動が四川でも
重要になると考えました。そして被災地の情報を収集し、中国の政治的、
社会的な特殊性も考慮して出した一つの結論が「パンダタオル」だったそうです。
モデルとなったのは、阪神・淡路大震災時に神戸の被災者が始めた
「まけないぞう」運動。
被災地で余ったタオルでゾウのぬいぐるみをつくり、「まけないぞう」として
売り出したところ好評で、
その後も被災者支援のあり方として各地で広まっていった運動です。
こうして、パンダをかたどったタオルを中国に届ける運動
「パンダタオルプロジェクト」がスタート!
普段から同法人に協力するボランティアの女性たちが中心となって
作り方を考案し、マニュアルを作り、防災関係のイベントがあるたびに
体験ブースを 設けるなどして、
一般の人たちにもパンダタオルを作ってもらいました。
完成したパンダには、愛知県内の子どもたちが
手書きしたメッセージカードを添え、袋詰めしました。
地震から半年後の昨年11月。
スタッフの方が日本から約60個のパンダタオルを抱えて、
四川省の被災地を回りました。
左の写真が、一番最初にパンダタオルを手渡した「震」ちゃんです。
この震ちゃんはなんと、地震当日の5月12日に産まれた男の子。
小さな手でパンダタオルをギュッとにぎりしめてくれました。
パンダタオルプロジェクトは今も
こうした活動を続け、パンダタオルキットとして100円で販売して
様々人々の協力のもと四川の子どもたちに配られています。
皆さんも是非自分で作ったパンダタオルを
四川の子どもたちに贈ってみませんか?
→ NPO法人 レスキューストックヤード