キリマンジャロ登頂記4
2011.03.02 1:55
下山後、僕はタンザニアから再びケニアのナイロビへと戻った。
ご両親に差し上げたい気持ちは勿論あったけど
やっぱり、
これは彼の足跡であって、ここにあるべきなのだと思う。
ナイロビを出発する時間まで
僕前よりもさらにボロボロになった彼の情報ノートを修復していた。
そこを訪れる旅人が見れるようにと思って、彼の写真展で買ったフォトアルバムを張り付けておいた。
それから最後に
僕が旅人に対するメッセージを書いてゲストハウスを出た。
そうそう。
ゲストハウスを出る直前に
嬉しい出来事があった。
僕「これは僕の友達の大事なやつだから、絶対に無くさずに保管してくれ。」
タクシーが待っていたので
ゲストハウスのスタッフに一言だけ言って、出ようとしたら
その人が
スタッフ「待って!君は彼のことを知っているのか!?」
僕「え!?
彼のこと知っているのか!?
たっちゃんのこと覚えているのか?」
スタッフ「もちろんだよ。彼はこの部屋に泊まってさ、よくここでギター弾いてたよ。もっと彼のことが聞きたいな。また来てくれよ!」
僕「そっかあ。そうだったんだ。ありがとう。また来るよ。たっちゃんに会いたいからさ。」
そう言って僕たちは別れた。
エジプト行きの飛行機を待っている間、僕は幸せな気持ちで一杯だった。
地にどれだけの足跡を残すことができたのだろうか。
今はまだわからない。自分探しの旅に出たって見つからないのと同じように
きっと、それは死ぬときに初めてわかるんだと思う。
次はどんな“つながり”が待っているのかな。
たっちゃん。
旅って人生で一番面白い遊びだよね。
今僕の手元には2つのキリマンジャロ登頂の認定証がある。
一つはもちろん僕の
もう一つがたっちゃんのだ。
チャールズに無理を言って書いてもらったのだ。
「話はオスマンからも聞いたよ。こんなこと普通じゃありえないよ。」
な〜んて言いながらサインしてくれた。ありがとう。
これをどうしてもたっちゃんの彼女に渡したかった。
最後に
彼の残した言葉でこのつながりMerry な話を終わりにしたい。
仲良くなった人へも
すれ違っただけの人へも
これから出会う人へも
一生出会わない人へも
同じ時代に 同じ地球を旅した
すべての仲間たちへー
2010.4.4 達 with biggest love and kisses
つながりMerry