水に流せないはなし。「水と衛生」展
2009.06.17 18:58
広尾にあるJICA地球ひろばにて開催中の「水と衛生」展は、
「水と衛生」という切っても切れない関係の切り口から
体験する世界の”今”の水事情。
そしてそこから見えてくる現在の日本の環境をも浮き彫りにしていました。
この展示の趣旨は、世界には色んな状況があるということを知ってもらい、
感じてもらうことがコンセプト。
例えば、1日に使っている水の量は日本で1人当たり241リットル、
西アフリカの農村では一人当たり1日5リットル。
住んでいる環境や生活のスタイルは違うので
どちらが正しいとかはないかも知れない。
しかし、水のありがたみ、世界の現状を知ること、感じることが大事。
直接何かをするというより、水は循環しているので人が使い、
それが海に流れ、蒸発し空へ、
そしてそれが雲となり、世界に雨を降らせ戻ってくる。
自分だけではなく、
みんなに関係しているんだということを意識することが大切だと、
ガイドしてくれたJICAスタッフの方は話してくれました。
ほかにも、蛇口をひねったらすぐに飲める水が
でるところは世界の限られた国だけであって、
ある国では、子どもでも水汲みのために20キロの水かめを持って
10Km歩かなければいけなかったり、またある国では、水を汲む水辺に、
ワニやライオンなどがいて、水を手に入れるだけでも危険を伴っていたり。
どれだけ今、自分たちは恵まれた便利な生活をしているのかがわかります。
地球上のものは全て水を必要としています。
たとえばりんごは約80%が水分でできていて、
人間だって赤ちゃんのときは約85%、
少しずつ歳を重ねるとともに割合は減っていくが、
大人になっても60%以上は水分でできているらしい。
そんな「生命の水」の大切さを知ってほしい。
環境汚染や地球温暖化の問題が年々問われているなか、
楽しく子どもたちや学生さんだけではなく大人も含め、
みんなに見て感じてもらいたいそんな素晴らしい展示でした。
企画展「水と衛生」
場所 JICA地球ひろば
開催期間 2009.6.2~2009.9.6
開館時間 10時~20時
休刊日 月曜日
入館料 無料
詳しくはウェブサイトをご覧下さい。