2011年2月のMerry Island/Merry @ 上山棚田、
2011年６月のMerry Forest @ 上山棚田に続く
英田上山での３度目のMerry Projectは、
Merry Balloon ＠ 上山棚田。

島々と中山間の棚田をつなぎ、里山にサクランボの植樹を行なって、
海彦と山彦の思いを紡いできた英田上山でのMerry Projectは、
さらにその思いを彼らの兄弟である空彦にも届け始めました。

今回の気球体験は、英田上山棚田団、笑顔のまさやんが、ぜひ気球に乗りたい！と、
「関西グロースセミナー」のモーリーさんと一緒に
バルーニスト「Balloon Club 舞い上がり隊」隊長、松本幸一郎さんに逢いに行って実現したもの。
当日は朝から曇り空でときおり弱い雨が混じるあいにくの天候でしたが、
この日のために大阪、堺市から駆けつけてくれた松本さんとスタッフの林善治さんが
早朝５時から気球を準備してくれました。
気球は地上にロープで係留して約３０メートル上空まで舞い上がります。

準備の間に、上山で「関西グロースセミナー」に参加している子どもたちと
スタッフ総勢18人が集合してきました。

グロースセミナーとは、自分で決めて行動し、結果をつくり出すことを通じて、
子どもの自主自立を目指す体験学習の場で、
この気球体験も子どもたちが自分たちの意志で
決めたもの。
みんなワクワクした表情で、およそ４人ずつに分かれてゴンドラに乗り込み、
空に舞い上がりました。

子どもたちの気球体験のあとは、英田上山の棚田再生に取り組む英田上山棚田団のメンバー、
美作市地域おこし協力隊のメンバーたち、そして地元の人たちが家族とともに集結。
大人も子どももみんな、どころか、むしろ大人の方が初めての気球体験に大はしゃぎ。

気球の係留ロープにはメリーファーミング、メリースマイルアクションの幟がはためき、
グロースセミナーの子どもたちをはじめ総勢６０人の笑顔と一緒に空に舞い上がり、
また舞い上がる気球をみんなの笑顔がメリーアンブレラとともに見つめていました。

気球体験が終わったあとは、みんなで気球の前に整列して、
今回のMerry Projectを企画した
コンテキスター、フミメイさんのかけ声で
メリーアンブレラを広げました。

この間、空はあいにくの曇り空のままで、
すっきりと晴れ渡った空の下で美しい棚田の風景を
見ることはできませんでしたが、
そのかわりに見渡す限りの美しい雲海が眼下に広がっていました。

あたかも山彦と空彦の出会う場に立ち会わんと海彦が雲の姿を借りて現れ、
兄弟が一堂に会したかのような幻想的なその情景は、
ここに集まり滅多にない
楽しい時間を共有したみんなのメリーな笑顔を
祝福しているかのようでした。

Text by 加藤泰三（Trinità Art Studio）