メリーなたねを育てよう!
2009.05.01 18:19
Vol.273 2009.5.01 FRI
1)ファブリス・イベール展 富士山のふもとで、たねを育てる
ファブリス・イベールによる、富士山のふもとで、たねを育てるアートプロジェクトが、
静岡県三島にあるヴァンジ彫刻庭園美術館で4月26日から開催中です。
(展覧会は8月31日まで)
そのオープニングパーティに出席するために、東京から静岡まで日帰り旅行。
ファブリスとは04年にEXPOの取材で訪れた、パリのビレットで、MERRYの 撮影取材を
しました。ちょうど彼がAIDSの人を助けるために、メキシコの陶器に彼が絵を描いて、
公園の床にそのタイルを敷き詰めていくプロジェクトをしている時で、
ファブリスは作業着を着て、一生懸命に働いていました。
そのときに撮影をした笑顔のプリントを持参して、オープニングに参加しました。
美術館に到着したのはトークイベントの前。彼が美術館の横の芝生の上で、
寝そべっているのを見つけて、笑顔の写真とMERRYの本をプレゼントしました。
04年のことをとても良く覚えていて、まず第一声「Nice Photo! 2004年の時にも言ったと
思いますが、MERRYはとても良いプロジェクトですね!」と….。
久しぶりに再会したファブリスは昔にくらべて、少し年をとったせいか、
髪の毛も少し白くなっていましたが、おちゃめな所は昔とまるで変わっていませんでした。
今日は、このオープニングのために立派な黒いスーツを着て、ビシッと決めながら 天気が
良い太陽の下、芝生の上で、2004年から5年経ったファブリスのMERRYの撮影をしました。
トークイベントが始まると、ファブリスは「今は幸せなもの、楽しいものだけをアートにしたい。そしてブータンのGNH(Gross National Happiness=国民総幸福度)をアートの原点として
目指したい。暗いアートは、ニューヨークから依頼が来てもやりません。
明るくて幸せなアートをやりたい!」と。
ファブリスは、近年から自然や農業に関する興味が高まり、種から作物を育てるということを
前々からやってみたいと思っており、ある種の「精神的エコロジー」「思想的エコロジー」と
いう方向に向かっていったそうです。
ファブリスはプレゼントした笑顔の写真とMERRYの本とチラシを気に入ってくれて、
トークイベント中もずっと手に持ってくれていました。
(反対にイベントの台本を無くしてしまい、困っていました)
ちょうど昨年の夏より、ワタリウム美術館で「たねを育てる展」を行なっていたのと同時に、MERRY PROJECTも、ちょうど屋上農園をやっている時だったので、
パリと東京でも同じようなことを考えていたことがとても嬉しかったのです。
自然や農業に対する気持ちこそが今の時代。
このことをきっかけに、ファブリスとは農業や自然に関して楽しく話しました。
今回の展覧会にも、彫刻アートが立っている隣にいくつか野菜畑が作られており、
そこにはファブリス特製の熊のかかしが畑を守るように立っています。
畑にはイチゴやバジル、サニーレタス等の野菜が元気に育っていました。
まさにMERRYなたねを育てる展覧会でした。
農業こそ次世代の現代アート。自然と一緒に作品を作り上げるということ。
そして野菜そのものでアートを作る、そういう幸せで楽しいアートこそ、まさにMERRYです。
ファブリスとずっと一緒に楽しくおしゃべりをして、とても楽しい展覧会となりました。
富士山のふもとでは今日も、ファブリスの野菜畑が元気に育っていることでしょう。
→ファブリスイベール展 富士山のふもとで、たねを育てる
(会期:2009年4月26日~8月31日まで)
2)日本と南米をつなぐMERRYな笑顔のために
4月30日JICA横浜へ日系スカラーシップのセミナーに行ってきました。
日系スカラーシップとは、、、日本財団日系スカラーシップという留学制度で
南米出身の日系青年を日本に招き、日本で学んだことを自国でリーダーとして活躍できるよう
コーディネートをしている団体です。南米を中心にブラジル、チリ、アルゼンチン、ペルー、
ボリビアなど、さまざまな国の人々が所属しています。
1月~3月までJICA横浜で開催していたMERRY YOKOHAMA at JICAの展示に
とても感動してくれた日系スカラーシップの打村さんが連絡をくれたご縁で
今回のセミナーを開くことになりました。
セミナーの前に、みんなとコミュニケーションをとりながら、MERRYな笑顔の撮影をした際も、良く晴れた空の下、みんなとても明るく陽気で、スペイン語や日本語が混ざり合いながら
飛び交い、とてもMERRYな雰囲気の中、撮影は進んでいきました。
笑顔がほんとうにキラキラと輝いていて
これからの南米を盛り上げるであろう皆様の将来の活躍に希望の光を見ました。
皆、日本人の繊細さと南米の陽気さの良いところをとった
とても感じのいい素晴らしい方々でした。
セミナーは皆とても熱心に聞いてくれて、1時間で予定していたセミナーも夢中で熱く語りあい
気がつけば2時間があっという間に過ぎていました。
皆、日本人の血と南米の血、自分のルーツに誇りを持っていて、
現在通っている大学を卒業したら国へ帰り、日本と自分の国を繋げられるような活動がしたい!!
単発の支援などではなく、現地の人々とちゃんと繋がれるような持続可能な街づくりや社会を
作りたいという彼らの熱い思いも聞きました。
日本人こそ彼らに見習わなきゃいけない事もたくさん
あるんじゃないかと考えさせられます。
近い将来、MERRY IN SOUTH AMERICAを実施し
今日出会うことのできた皆さんの国々を笑顔にするために
今後一緒に頑張りましょうと堅い握手を交わしました。
3)麦の観察日記、はじめました!
昨年の11月に屋上農園に植えてから、度々Merry Newsやコラムでもお披露目していた
全国12品種の麦の観察日記がオープンしました!
去年つけていた観察日記に引き続きMERRY PROJECTスタジオ屋上ならではの
麦の観察日記を是非ご覧下さい。
『MERRY GARDEN観察日記(2009年麦バージョン)』
次回のMERRY COLUMNもお楽しみに!