世界からのお客様

Vol.267 2009.2.9 MON

1)アメリカからのお客様
アメリカのロスとサンフランシスコから現在アメリカで話題のソーシャルデザインチームが
やってきました。やってきたのは、今、アメリカで話題のGOOD magazineの
コミュニティーディレクターのマックスショア氏。同じく同誌のクリエイティブディレクターの
ケーシーカブロウ氏。そしてもう1人は、IDEO社に在籍しながら、
NPO団体<デザイナーズアコード>を立ち上げたヴァレリーケーシーさん。
そのほかにも、ニューヨークを拠点に活動を行なうジャパンソサエティーと、国際交流基金、
日本産業デザイン振興会の皆様と総勢10名御一行様が来訪してくれました。

もともときっかけになったのは、1999年から始めている、MERRY PROJECTを
彼らも知っていて日本産業デザイン振興会の皆様も前々から
注目をしてくれていたという経緯もありました。

しかも、この日は、海外の皆様が来日した初日。飛行機を降りて真っ先に向かった
第1回目の訪問先はMERRYスタジオでした。このチームはこの後
MUJIやHONDAの自動車部門、greenzなどにも訪問する予定があるそうで
その予定の中でも1番にMERRYスタジオへやってきたのは光栄なことでした。

挨拶も早々にして、まずは屋上を案内しました。
彼らは、広いアメリカではあまり意識したことのないような、日本のような狭い場所の中で
どう生かすか、狭いからこそ生まれるデザイン性を感じます、という話をしていました。

彼らは、東京の街を上から見たのが、初めての体験だったようで、東京タワーや、
六本木ヒルズに驚きそして、遠くに見える富士山には一番びっくりしていました。
まさにこれが東京か!!という東京という街の雰囲気を屋上から感じていたようです。
こうして、屋上を一通り説明した後は、MERRYスタジオに戻り、お寿司をみんなで食べながら
1時間半に渡り、スペシャルセミナーを実施しました。

本日のテーマは、ソーシャルデザインについてです。
まずは、1999年~2009年のこれまで10年間のMERRYのヒストリーを説明して
社会をデザインするとは何なのか?デザイナーは今後何を生み出し、
社会とどういう関係を持つべきか?などなどこれからのデザイナーの新しいあり方なども含めて
1時間半ではまったく足りないほど語りました。

最初に彼らは、なぜMERRY PROJECTは笑顔なのかと意味をあまり理解していないような
様子だったが、だんだん話していくうちに、自分の仕事との共通項などがあったり
笑顔の大切さ、笑顔を基本とした社会とのコミュニケーションのありかたなど
今までMERRY PROJECTが展開してきた人と社会を繋げるデザイン。
特別なひとだけのためではなく、子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで老若男女、
国籍も超えて、行ってきた活動には大変驚き、感心していた。
そしてこのセミナーもクライマックスに近づいた頃、
北京オリンピックでの笑顔の傘の映像を見せると、
とても感動し、まさにこれこそがソーシャルデザインだと体感しているようでした。

そして、昼食も終わり、おやつにチョコレートと文旦を食べ
みなさん素晴らしいレクチャーだったと大満足して帰って行きました。

2)ソーシャルデザインフォーラム
翌々日、度は逆に彼らの2月8日(日)に開催されたミッドタウンの5階のデザインセンター
にて開催された「social design」フォーラムに行って来ました。
(最初のソーシャルデザインの分布図はクリックすると大きくなります。)

いつも、お世話になっているエコプラザの池田氏が司会をしており、
<GOOD magazine>,<DESIGNERS ACCORD>のプレゼンテーションが行なわれました。
日本からは Think the Earthプロデューサーの上田氏、博報堂デザイン代表の永井氏の
プレゼンテーションが行われその話し合いは5時間にも及びました。

GOOD magazineとは
良いことを行い、良い生き方を求める人々を対象としたメディア会社で、
2006年9月に創刊した隔月誌で、現在の購読者数はなんと70,000人。
詳しくはこちら→http://www.good.is/

またNPOデザイナーズ・アコードは、デザイナー、教育者、環境と社会により良い影響を
もたらすために協力するグローバルな連合体。デザイナーズ・アコードが設けた行動指針
「5つのガイドライン」は、デザイン界の京都議定書と呼ばれている。
詳しくはこちら→http://www.designersaccord.org/

ひとつ言えることは、、今のデザインは社会を、街を、地球を幸福にすること
それをみんな感じてきている気がします。
それは話し合ったわけではなく、世界が自然にそう向かっている。
デザイナーの仕事が物を売るために広告を作ることから、
社会全体をどうデザインするかがデザインの本質になる時代の到来を強くひしひしと感じる。

先週、日本デザイナー学院でも同じようなことを講演してきました。
テーマは『MERRYなコミュニケーション』。今のデザインは社会と人を良くするということ。
人と街をつなげて、社会自体をデザインすること。

入り口には、MERRYの大きな笑顔の壁画ができていて宋理事長と一緒に写真を撮りました。
その、講演会では、100人くらいの学生さんが来ていて
その中でも、インドネシアの女の子が熱心に話を聞いており
講演会から何日もたたないうち、すぐに連絡をしてきて、事務所を訪ねてきました。
今の、若い学生の人たちをみていると、海外から来て、必死で頑張っている学生のほうが
目が輝いているように感じます。もっとがんばれ日本人!!と言いたい。

そして、最近特に来客が多くMERRYスタジオには毎日のように世界中の方が来ています。
アメリカ・インドネシア・韓国・ブラジルなど、だんだんとMERRY事務所もグローバルな
雰囲気になってきました。
やっぱり世界中の人々と、一緒にひとつひとつ繋がっていくのがMERRYなんです。

MERRY IN TOKYO 2009(クリックすると大きくなります)

4)JICA横浜をめぐる心温まるお話
JICA横浜2Fの入り口に大きなバナーを掲出しました。
これは環境に配慮したプリント出力等を得意とされる、武藤工業さんのご好意によるもの。
MERRY PROJECTに共感していただき、共に社会を良くしていきたいという思いのもと、
ぜひ一緒にやりましょう!ということで実現しました。
JICA横浜のそばの歩道橋からもしっかりと鮮やかな文字でタイトルが目に飛び込んできます。
素晴らしいものを作っていただき、本当に感謝感謝です!

また、JICA横浜にて、とても嬉しい出会いがありました。

東京在住のKさんが昨年11月に朝日新聞に掲載された、beのフロントランナーを見て
JICA横浜まで展覧会を見に来てくれました。
Kさんは、東京の忙しい日々の中で、多すぎる人と、コミュニケーション不足、
人と人との無関心など、まるで東京病とでも言うような、コミュニケーションの少ない
人と人との関係に疲れてしまっていたそうです。
ちょうどそんな辛いときにこの笑顔に元気をもらい、とても励まされた。
MERRYな笑顔に、”はっ”となり、これだと思い、すごく感動してくれたそうです。
社会的にも不況のニュースが連日報道され、不安の中で生きていかないといけない
こんな時だからこそ、この満面の笑みで笑っている、世界の子どもたちのように
東京の日本の子どもたちにもこんな屈託のない満面の笑顔で笑って欲しい。
まだまだ恵まれている環境で育っているはずの日本の子どもが 思いっきり笑えないなんて
淋しいじゃないですか。だから明るく笑えるように、私達大人がもっと良い社会を作って、
変えていかなきゃいけない。そんな熱い気持ちをもったとても素敵な方でした。

同じ、名古屋出身でこんな活動をしている人がいるなんてとても嬉しいし、
どんどん広がっていくために私に何かできることがあれば、
こんな素晴らしい活動を手伝いたいという心強い言葉を貰いました。
笑顔が好きな人に、MERRY好きな人に、悪い人はいない。改めてそう感じたのでした。

また、現在開催中のMERRY YOKOHAMA at JICAの展示は
一般の方々以外にも、メディア関係の方にも大好評で
現在、朝日新聞、読売新聞、神奈川新聞、ヨコハマ経済新聞や
フリーペーパーから、ウェブサイトにて
たくさんのメディアにてご紹介していただいております。

そして、2月13日(金)には、MERRY PROJECTの代表 の水谷が
テレビ神奈川のニュース番組<NEWSハーバー>にゲスト出演します。
放送時間は、2月13日(金)17:30~18:10までの
生放送中に出ますので、テレビ神奈川をご覧になれる方は是非お見逃しなく!!

5)MERRY GARDEN ニュース
屋上のMERRY GARDENにも春の足音が聞こえてきました。
ブロッコリーの花が咲き、麦はすくすくと伸びてきました。
ヘタの部分だけを植えたニンジンには、葉っぱが生えて、新しい根っこが出来ました。
食べた部分が再生して、もう一度収穫できるというのはとても素晴らしく感動しました。
さて、スイセンの花が見られるのはいつになるのでしょうか?

それでは、次回のMERRYコラムもお楽しみに!

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