台北から郡上へ

Vol.287 2009.8.31 MON

8月の中旬から下旬にかけ、台湾→横浜→東京→郡上を巡り、旅をした。
この夏は雨が多く、太陽が少なく、野菜の出来がいまひとつ。
ここへきてやっと本格的な夏が来たようだ。

そんなとき、屋上の野菜たちは元気を取り戻して、
ナスやシシトウ、ミニトマトなどの実がいっぱいになり、
連日、収穫しては食べるを繰り返す、楽しい農業の日々でした。

1)MERRY IN TAIPEI
今回、「2009 Taiwan International Design Competiton」の審査とセミナーを
台北のデザインセンターで行ないました。
台湾は今、デザインで国の力をつけるため、多くのデザインの国際コンペを実施して、
学生たちにデザインのやる気を起こさせて、デザインのレベルを上げ、
台湾をデザイン大国にしようとしています。
賞金が多いこともあり、台湾の学生たちのデザインに関する興味も高く、
毎回、審査をするたびに、レベルが上がっていると思いました。
金賞は、台湾の作品で「more contact」。
ハートをいろんな言葉で繋ぐ、グラフィカルなヴィジュアル。
もっとコンタクトをとって、ひとりひとりがもっと繋がろうという意味です。
銀賞はドイツの作品で、グリーンな地球をテーマにコンクリートに付けられた足跡から
グリーンが生えていくヴィジュアルが印象的でした。
銅賞の作品は、台湾の作品で、色彩のグラフィック3点シリーズで、
エコを訴求した「Green Dream」。
その他の作品も「環境と平和」をテーマにしたものが多く、
ソーシャルデザインというべきMERRYな気持ちの作品が最後まで残りました。

これらの作品のレベルの高さは、日本のデザインのレベルよりも
高いのではないかと思うくらい優れたものが多かった。
翌日は、そのようなことをテーマに、これまでのグラフィック作品からMERRYの作品まで、
1時間強ほど、レクチャーしました。
みな、大変関心を持って聞いてくれており、後からサインを求められたり、
握手を求められたり、写真を求められたり、なかなかの人気ぶりでした。

3日目は、MOCA(台北現代美術館)に行った所、
美術館の入り口には巨大な田んぼが2つありました。
それは「晴耕雨読」というLin Chuan-chuさんのアート作品。
彼のコンセプトは、都会の中にある、死んでしまった土地を生き返らせるために
そこにイネを植え、その土地も、そこに来る人も元気にして再生するプロジェクト。

晴耕雨読の考え方を大事にすることで、子ども達と一緒にイネを植え、
それが子ども達の思い出となり、環境を大事にする大人へ成長するのです。

MERRY PROJECTと同じコンセプトで、このような活動を行なっていることに感動しました。
やはり晴耕雨読という考えかたを、
みんながもっと大事にしなければいけないと思いました。

MERRY IN TAIWAN 2009.08.14~18

そして、最後にいつものように審査と
セミナーに参加した人々の笑顔を撮影しました。

10月には、台湾にある福興穀倉という建物でMERRYの展示を行なうことが決定しました。
「人類共生」というテーマで、子どもから大人まで、
コミュニケーションをコンセプトとした空間を作ります。
そして今回の台風の被災地をMERRYにするために取材にいくことが決定しました。
MERRY IN TAIWANを乞うご期待。

2)MERRY IN YOKOHAMA
一ヶ月行なわれた四川・スマトラの笑顔のMERRY展は29日で無事に終了。
特に、22日の土曜日には子どもスポーツサミットとコラボレーションして、
MERRY GARDENプランターを設置しました。
サミットに参加した子ども達が見学に訪れ、横浜という場所で、
世界中の子どもたちの笑顔が繋がったことが嬉しいと思いました。

3)グッドデザインエキスポ2009
東京ビックサイトで行なわれたグッドデザインエキスポ2009が30日まで行なわれました。
今年のグッドデザイン賞には「MERRY GARDENプランター」と郡上の杉の間伐材が表紙の
「MERRY」を出品!会場には4万人以上の人が来場し、熱気の渦に包まれていました。
モノとヒトをつなぐのがデザインです。
さて、今年は一体どんなものが金賞に選ばれるのでしょうか?

→関連MERRY NEWS「GOOD DESIGN 2009 始まる」

→グッドデザイン賞を受賞した「MERRY EXPO BOOK」
「MERRY MESSAGE CD,DVD」の購入はこちらからどうぞ。

4)MERRY IN 郡上

9月19日、20日に日比谷パティオで「Merry Farming Festa」という楽しい農業を体験する
イベントを行ないます。そのイベントのために、農業をされている方の取材とファーミングの
グラフィックデザインについての感想を聞きに…。
そして6月に植えたトウモロコシと枝豆の収穫。そしてそれをバーベキューにして食べる。
ファーミングの「食べる」を実際に体験してもらいました。
子ども達は30人ほど参加。みんな畑に入り、トウモロコシを実を慣れた手つきで根元から
ボキッと折っていきました。やはり郡上の子ども達は、子供の頃から野菜や虫を取ったり、
自然に慣れ親しんでいるせいか、とても楽しそうに農業をしていました。
まさにファーミングの世界。
その後、子ども達1人1人の笑顔の撮影をして、バーベキュー会場へ。

まずはトウモロコシの皮むき。子どもたちはどんどんと緑色の皮とひげをむしっていきます。
いよいよお待ちかねのバーベキュー。
飛騨牛から野菜…。もちろんゆでたトウモロコシを焼いて食べました。
ベスト1はトウモロコシ。やっぱり子ども達が何本も何本もおかわりしていきます。
1才くらいの赤ちゃんも口のまわりに黄色いトウモロコシの粒をつけて、
いきおいよく食べていました。とにかく甘くておいしい。
標高が900メートルもあり、温度差が20℃。昼間は30℃からよるは10℃になるということ。
郡上の土は赤土で、とても栄養のある土だから、トウモロコシも一粒一粒が甘い。
子どもも大人もみんな、トウモロコシを食べてお腹いっぱいになりました。

そして翌日も農業の生産者を取材し、大根をカットして頂いて食べました。
これはまたトウモロコシと同様、少し辛くてみずみずしくておいしい。
これも標高と温度差、そして栄養のある土のおかげで、
つやつやした大根が作れるというわけです。

そしてMerry Farmを行なう場所へ行って、撮影して取材。
郡上の政治と行政の方や、観光の方と話をしました。
これからは農業だけではなりたたないので、郡上の自然と農業と観光を結びつけ、
一緒にした事業「Merry Farming Project」を行ないたいということで合意し、
すぐ企画書を作ることになりました。
日比谷パティオで行なう「Merry Farming Festa」を近々、郡上でも行なう予定です。

今回の旅でわかったことは、生産者が気持ちをこめて野菜を作り、
それを消費者に心を込めて食べていただく、
それがメリーゴーラウンドとして繋がっていく。
野菜の話をする、そこから新しい輪が広がっていく。
まさに笑顔のコミュニケーションです。

MERRY Farming Festa開催のお知らせです
「ファーミング。それは農業(Farm)を楽しむ(-ing)こと」

開催日:2009/09/19(土)、09/20(日)
開催地:日比谷パティオ
開催時間:10:00~19:00
会場へのアクセスはこちらです
→日比谷パティオへのアクセスはこちら

気軽にできる楽しい農業を広めていこうをコンセプトに、
子どもから大人まで楽しめる「楽しい農業」、
「楽しい教育」を伝えていくイベントとして実施します。
「育てる」、「食べる」、「知る」、「つながる」をテーマに
それぞれの農業を 楽しむカテゴリー毎に、コンテンツを揃え、
一日たっぷりとFarmingを楽しむことができるイベントです。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

→詳細は、こちらをご覧下さい。

それでは次回のMERRY COLUMNもお楽しみに!

MERRY IN ASIA
→四川レポートコラムはこちら
→スマトラレポートコラムはこちら

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