平和と笑顔
2010.07.20 15:35
Vol.323 2010.07.20 MON
1)Merry Umbrella Project in Hiroshima
梅雨が明け、快晴の広島。
被爆から65年を迎える広島で8月1日に行うMerry Umbrella Projectの
シミュレーションのため、この地を訪れた。
まずは広島駅に着いて、今回のイベントの協力者である京才さんと地元の人たちに、
つい先日出来たばかりの世界中の子どもたちの笑顔と平和のメッセージが印刷された
ミウラ折りの小型グラフィックを見せた。
みなさん大感動で、やはりミウラ折りが今回の広島長崎の
代表的なグラフィックになる、と改めて確信。
→ミウラ折りの詳細についてはこちら
昼食後、原爆ドームの目前、広島中心部を静かに流れる元安川の川べりに傘を並べた。
この川は原子爆弾が落とされた時、人々は身体が熱くてたまらず、飛び込んだ川だ。
元安川沿いは美しく整備され、とてもキレイなカフェまで出来ていた。
熱い日差しの中、笑顔の傘を並べると、 川べりに真夏の太陽のように輝いた。
コンセプト通りに美しい光景、65年前に原爆が落ちたとは
思えないくらい平和な空気が広がった。
ひとつひとつ、シーンを確認しながらシミュレーションを行う。
その後、原爆ドームの周りや、橋の周りなどでも確認作業を重ねていった。
現場には読売新聞や東海テレビの方々も取材に訪れ、
早くも大成功の予感。
そしてその後、広島県被団協副理事長の池田精子さん
に広島平和記念資料館で1時間くらい原爆体験を聞いた。
池田さんは爆心地から1.5km離れたところで、被爆。
勤労動員として、壊れた家の後片付けを行っていた。
原爆が投下された午前8時15分という時間は、一番たくさんの人が街に出ている時間。
投下された瞬間、街の中心部には3000〜4000℃もの熱が押し寄せた。
熱くてたまらず先生や生徒のみんなで川に入った。
血だらけで全身には強烈な火傷。
そこから這い出て彼女は一人、山二つ向こう、2kmほど先の自宅の近くまで歩いて行き
山を越えた頃に気を失った。
そこを通りがかった軍のトラックにひろわれ病院で、応急処置を受けた。
3ヶ月ほど生死を彷徨った後、九死に一生を得た。
爆心地付近では、残留放射能によって被爆した
人が多く、留まった多くの人々は白血病などで命を失った。
その後池田さんは15回にもわたってアメリカで顔のケロイドを除去する手術を受けたという。
現在彼女の顔は綺麗だったが首からケロイドが、今も残っていた。
そんな中、池田さんにMERRY PROJECTの説明をし、
笑顔のポスターと笑顔の傘を見せた。
すると池田さんは
「これからは笑顔が大切ですね。
あれ以降、私には笑顔の写真も一枚もないし、
その後写真を撮られるのも嫌でした。」と。
しかし、快くコンセプトを理解して頂き、MERRYの笑顔の撮影とメッセージも書いてくれた。
池田さんのMERRYメッセージは、
「あの恐ろしい放射能を浴びながら今日まで生かされた
ことを先ず感謝します。生かされたものの責任として、
命の炎が燃え尽きるまで核兵器廃絶を、戦争反対を
叫び続け、訴え続けていきます。世界中の人々の力強い
平和のスクラムが組まれることを 願い祈り続けて行きます。」
そしてもう一度、夕方の光の中、原爆ドームの前で
笑顔の傘のシミュレーションを行っていると、
ホームレスのおじさんがやってきて
「私には学が無いので難しいことはわかりません。
色々平和の活動もあるみたいだけど、あまり良いものはないです。
だけどこれが素晴らしいものだということはよくわかる。
広島には笑顔がありません。
広島には笑顔が必要です。
8月1日は絶対見に来ます。
今日は感動しました、ありがとう!」
と言って立ち去っていった。
その後も傘の周りにはたくさんの人が集まり、
広島市民と平和やMERRYについて語り合い、
それは夜遅くまで続いた。
翌日には朝から昨日のエリアをまわりながら
朝の光の中で撮影し、現地で協力してくれる
デザイン学校の先生や生徒を始めとした
クリエイターの人々、メディアの方々と打ち合わせをした。
この2日間、広島でコミュニケーションを重ね、8月1日に向けて
平和をデザインした。
Merry in Hiroshima。
今年の8月1日が被爆から65年を迎えた広島の
「ポジティブで新しい、MERRYな街づくり」に広がり、
世界に向けての大きなメッセージになれば、と願っています。
2)Merry Farming Workshop@伊勢丹
7月17日(土)~19日(月・祝)の3連休。
伊勢丹新宿店6Fの子供雑貨売り場の一角で、Merry Farmingのワークショップを
開催しました。ワークショップの現場には2匹のMERRYなウサギ「ジョイ」と
「ラック」が登場!今回のワークショップでは、このMERRYでおちゃめなウサギ達と
一緒にオリジナルプランターを作りました。
まず最初に、好きな色のキャップを2つ選びます。
カラフルできれいな色をしたキャップも、普段は捨ててしまっていることを思うと
もったいなくて捨てられなくなってしまいますね!
次に特製の紙コッププランターに絵を描いていきます。
かわいいウサギを描いてくれた子どもたちがたくさん居て、
ジョイとラックは大喜び!
あっという間にかわいくて、かっこいい世界にひとつだけの
オリジナル紙コッププランターが完成しました。
さて、いよいよキャップに土と種を蒔いていきます。
固い土も水をかけるとあら不思議。
あっという間に大きくなって柔らかくなりました。
土をほぐしたら、2つのキャップに土を分けて入れ、その上から
バジルの種をパラパラと蒔いて、仕上げに霧吹きでお水を上げたら、完成です!
短冊にMERRYなメッセージを書いて、みんなでMERRY TREEを作りました。
出来上がった紙コッププランターを持って、ウサギたちと記念撮影。
参加者のみんなには、今日の思い出とキャップ野菜の成長の記録が書き込める、
Merry Farming観察日記をプレゼントしました。
キャップの1つをお店に展示するために、
好きな場所にキャップを置いたら、ワークショップは終了です。
また今度来た時には、芽が出てるかな?と子どもたちはみんなワクワクしながら
帰っていきました。
ワークショップは終了しましたが、MERRY特設ブースは8月17日まで!
ここでしか買えない、MERRY TシャツやFarmingエコバックなど
いろんなグッズがいっぱいです!
是非この機会にお買い求めいただければ幸いです。
今回、ワークショップに参加された皆さんには、
8月28日、29日に開催する屋上農園の収穫祭の招待状をお配りしました。
是非Merry Farming観察日記を持って、
屋上農園でウサギと一緒に野菜を収穫しましょう!
ジョイとラックは、皆さんとまた会える日を楽しみに待ってます!
どうぞよろしくお願いします。