愛と笑顔の橋

Vol.279 2009.6.15 MON

2008年5月12日突如として中国を襲った「中国四川大地震」。
それから1年ー。
赤十字の救援活動によって復興の兆しが見えてきた
中国四川省の小学校をめぐり、
強く生きる子どもたちの笑顔を取材しました。
(総取材期間 : 2009年6月7日~14日)

1)未来を照らす子どもたちの笑顔
「ニーハオ!!!!!!!」
教室がわれんばかりの大きい声!震災の爪痕が残る街を通り、
たどり着いた中国四川省の瓦子小学校と育紅小学校。
(ここは共に日本赤十字社が新校舎建設を支援しています。)
どちらも地震があった背景を忘れるくらい、太陽のような笑顔と強く美しいまなざしをもった
子どもたちが出迎えてくれました。

子どもたちは仮設プレハブやヒビの入った校舎で勉強しており、決して十分でない環境。
カビが生えてしまったノートやインクのでないペン、
ダメージを受けた机を一生懸命使っていました。

MERRYのコンセプトを分かりやすく伝え、いよいよ撮影。
最初は緊張していた子どもたちも、時間が経つにつれどんどん笑顔がこぼれるようになり、
子どもたち同士でじゃれあったり笑かしあったり、
学校には「笑笑(シャオシャオー)!!!」のかけ声が。
クラスにシャイな子がいると、他の子たちは率先して「一緒に笑おう!」
「緊張しなくて大丈夫だよ!」と声をかけあっていたのがとても印象的でした。

総勢500人。
笑う、笑う、みんないっぱい笑っていました。
やはり笑顔に言葉は必要ない。
学校全体で撮影した集合写真には、この日を楽しみにしてくれていた子どもたちの
未来を照らす笑顔がいっぱい詰まっていました。
この笑顔は相互コミュケーションとして、思い出となるよう
子どもたちのもとに届ける予定です。

2)子どもたちが語る美しいメッセージ
笑顔を撮影するのと共に、「あなたにとってMERRYとは何ですか?」
世界24カ国で行なってきた同じ質問を投げかけました。
瓦子小学校はプレハブ校舎の後ろに広がる緑の中で、育紅小学校はコンクリートの
破片が転がる新校舎の建設予定地で。

「愛の橋をかけてくれてありがとう」
9歳の子どもが放つ心からの素直なメッセージ。
私にとって幸せとは新しい校舎で勉強ができること、
日本と中国、赤十字の支援を通じて心と心に愛の橋をかけてくれた
みなさんに感謝しますとその子どもが語ったメッセージは本当に感動的。
これからの世界は希望に満ちあふれていると信じられる気がしました。

やはり中国の子どもたちは勉強熱心で博学。
「学ぶ」「知る」事の楽しさや大切さを感じているからでしょうか。
「他人に真心を贈ること」「小鳥のように飛ぶこと」など、
子どもたちが語るメッセージはどれも素晴らしく、
震災の中でサヴァイブする強い輝きを持ったものばかりでした。

3)世界で活躍する赤十字
今年はアンリ・デュナンによって赤十字思想が誕生してから150周年、
戦場の負傷者は敵味方なく救護すべきという人道にもとづいた赤十字思想は
今や世界中に広がり、ここ中国でも四川大地震に対して中国の紅十字会、
国際赤十字、そして日本赤十字と世界中の赤十字機関が
負の遺産を背負った人々のために活動を続けています。

今回赤十字と共に被災地の子どもの笑顔を撮影し、
世界に伝えていく「MERRY IN ASIA」を行なったきっかけは、
昨年六本木ヒルズで行なった四川やスマトラの人々のためへのチャリティ。
海を越え、未だ震災の傷が残るその場所には確かに、
日本や世界からのあたたかい気持ちが子どもたちに届いていました。

撮影にあたってお世話になった赤十字の皆様、本当にありがとうございます。
またMERRYな笑顔をありがとうございます。
世界中の悲しみを愛で包む赤十字の活動は、こんなに素晴らしい人たちに
支えられているんだなと、改めて強く感じさせられました。

4)大きく、そして強い中国
未だ、被災地では震災の影響が色濃く残っています。完全にバラバラになった家、
手つかずのままに放置された店、そして建物ごと傾いたビル。
メディアを介して見ていた出来事が目の前にある現実に、ただただ呆然と
立ち尽くし、被災者に向けての追悼の念を捧げるしかありませんでした。

しかし今回感じたのはそれをもろともしない中国の強さとエネルギー。
街の人々は活気を取り戻しつつあり、
強く生きる希望に満ちた笑顔を見せてくれました。

私たちは少しでも復興のために力になりたいと思い、
ゴミ袋を持って被災地のゴミを集めるCLEAN UPを行ないました。
小学校で行なった際には子どもたちがたくさん参加してくれ、
一生懸命ゴミを拾っている様子が感動的でした。

中国の人々は前を向き、それでも生きていこうとする人間の持つ強さを
私たちに見せてくれました。やはり中国は大きい。

中国四川省で起きた大地震から1年。
そこは世界中からの心のこもった愛と、それに応える強く美しい人々がクロスする、
MERRYな笑顔があふれる場所でした。
MERRY IN ASIA、次はいよいよインドネシアです。
多謝!再見!

※MERRY IN ASIAに関して、ご協力いただきありがとうございます。
日本赤十字社
中国国際航空
ガルーダインドネシア航空
FUJIFILM
堀内カラー

MERRY IN ASIA ライブレポート 四川編
→1日目:いよいよスタート! MERRY IN ASIA
→2日目:遊閑蜀都
→3日目:幸福笑顔
→4日目:災区笑瞼 面向日本
→5日目:MERRYな学校
→6日目:赤十字のマリア様
→7日目:塞翁失馬 

5)いよいよスタート!MERRY IN ASIA
現在、MERRY取材班がインドネシアに到着し、MERRY IN ASIAの取材をしています。
続報が入り次第、ニュースで更新していきますので、どうぞお楽しみに!
※後日コラムにて詳しく展開する予定です。

MERRY IN ASIA ライブレポート スマトラ編
→1日目:愛は地球を救う!
→2日目:路地裏の笑顔たち
→3日目:バンダアチェへの道
→4日目:Senyum!Senyum!
→5日目:太陽と虹のMERRY
→6日目:雨がくれた南国の出会い
→7日目:On The Beach!
→8日目:ドラマティックな再会
→9日目:856のMERRY
→10日目:MERRYな笑顔の街づくり


→四川レポートコラムはこちら

※MERRY IN ASIAに関して、ご協力いただきありがとうございます。
日本赤十字社
中国国際航空
ガルーダインドネシア航空
FUJIFILM
堀内カラー

次回のMERRY COLUMNもお楽しみに!

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