日本とフィリピン. 海をこえたMERRYなコミュニケーション
日本・高知県の高校生と、フィリピン・カミギン島で暮らす
高校生たちの海を越えたMERRYな交流が実現!
NPO e-Educationのインターン生として、フィリピン・カミギン島で教育支援を行っている、
中川千絵美さんにより実施した今回の活動では、人種・文化の垣根を越え日本とフィリピンの学生が、様々なコンテンツを通じて、お互いを知り、笑顔の交流を深めました。
そんな現地でのMERRYな活動について中川千絵美さん自身が取材した、
レポートをご紹介させて頂きます。
皆さま、こんにちは。NPO e-Educationのインターン生としてフィリピンはカミギン島で教育支援を行っています、 “ジェイミー”こと中川千絵美と申します。
カミギン島では仕事・育児・家計の事情などからドロップアウトしてしまった子供たちが通うクラス、Mobile Open High School Program(MOHSP)を主に支援しています。
学校が遠くて通えない生徒のために、先生は週に一回生徒の住むコミュニティにまで足を運び、授業を行います。
成人し、仕事をしながらやはり中学校は卒業したい、と勉強する生徒、時に泣き出す子どもをあやしながらも、授業を受ける生徒たちがいます。
(写真下、MOHSPの先生たち)個性豊かな先生が島を周り、授業を行っています。陽気で明るい人が多いフィリピンの中でも、
とくにカミギン島の人たちは大自然に囲まれているからか、おおらかで快活な人が多いように思います。
カミギン島は人口8万人ほど、ミンダナオ島の北にある小さな離島です。周りをボホール海に囲まれており、その豊かな自然から、フィリピン人の間では有数の観光スポットになっています。
カミギン島の経済水準は、フィリピン国内においては相対的に「貧困地域」に当たるものの、コミュニティ内で自給自足で暮らしてる人が多いことも特徴です。
フィリピンでお祝いの席で食べる「レチョン(豚の丸焼き)」家族や友人で豚を囲み、みんなで食べます。
食事はたくさんの人で楽しく食べる、ということが好まれ、誕生日会など家でごちそうがふるまわれる時は、友達の友達の友達まで、いろんな人が大集合します。
年に一度行われる、島一番大きなお祭り「ランソーネフェスティバル」。
子供たちが、ランソーネの実にまつわるお話をカーニバルで表します。
創意工夫が凝らされた手作りの衣装、生の演奏と共に見る迫力いっぱいのダンスは圧巻です。
さて今回、特にお伝えしたいメリーなニュースは、高知県とカミギン島の高校生の海を越えた交流の様子です。
私が生まれ育った高知県の高校生と、カミギンの高校生たちが海を超えて友達になることができたら、どんなに楽しいだろうか!と始まったこの企画。
日本語を一生懸命覚える高校生たち。一番好評だった日本語は「わたしは、美しい」でした。
首都圏に比べてはるかに国際交流の機会が少ない高知県。それはカミギンの島の子たちも同じで、最初は緊張した面持ちの高校生たちでしたが、相手の顔が映った瞬間に「おおーーー!」という声とともに笑顔がはじけます。
高知県側の子たち。今回の参加は二人だけでしたが、二人とも、はきはき堂々とお話してくれました。
フィリピンの高校生たちは、交流直前に覚えた日本語で、自己紹介をしました。高知県の生徒たちも、どきどきしながらも英語で自己紹介。自分の言葉が相手に伝わった瞬間はとてもうれしそうでした。
交流の中では、お互いに学校生活について質問をしあいました。
「どんな勉強をしているの?」「何時まで学校にいるの?」「部活は?」「校則はあるの?」普段当たり前だとおもって生活していることも、場所が違うと当たり前ではない、そんなことに気づいたようでした。
他にも、フィリピンの男の子が歌を披露してくれたり、好きな韓流アイドルや、恋愛などの話で大盛り上がりしました。国は違えど、盛り上がる話は一緒のようです。
「国際交流」と聞くと堅苦しいものをイメージしがちですが、こんな風におしゃべりするだけでも、ずいぶん相手の国・文化が身近になり、このようなふれあいの積み重ねが世界全体をメリーにしていくのでは、と思っています。引き続き、交流プロジェクトで高知とカミギンの高校生たちのメリーを広げていきたいと思っています!