被災地と棚田 1日も早い復興と復活を願う
Vol.349 2011.07.04 MON
今、元気のない日本をメリーランドにしよう。
MERRYファーム(農業)、MERRYフォレスト(林業)、MERRYな学校、MERRYロード等々、
とにかく自然がテーマの子どもから大人までのMERRYな場所。
被災した子どもたちの笑顔の傘を棚田で一斉に開いた。
美作市上山地区にある上山の千枚田は過疎化と高齢化で棚田は荒廃してしまった。
都市から移動してきた地域おこし協力隊と地元住民が再生に取り組んでいる。
カッチさん、フミメイさんとコンセプトとストーリーを作り、村楽LLPキックオフが行なわれた。
村楽LLPとは、都市部の住民が地方のまちづくり活動に携わる総務省事業「地域おこし協力隊」の
隊員が互いに抱える課題を共有し、解決に向けたネットワーク組織である。
美作市地域おこし協力隊と上山棚田団が軸となり、
全国から志を同じくする仲間たちが集まってきた。
村楽宣言
みんなでMERRYな村づくり!
地域おこし協力隊を中心にした生業(百商&百匠)づくりで
中山間地域、漁村、離島から私たちの未来につながる「百笑」をつくりだそう!
日本の村落を本当に豊かな「村楽」へ。
村楽LLPは地域おこし協力隊の全国ネットワークです。
私たちはそれぞれの地域での生業(なりわい)づくりを考えます。
百の商いができるから百商。
そして地域の技を引き継ぐから百匠。
いつでも笑顔で生きるから百笑。
「百商、百匠、百笑」が私たちのキーワードです。
村楽は田舎専門の働き方案内プラットフォームとして、
「地域のこし」に取り組み、持続可能な「懐かしい未来」を目指します。
私たちは、村楽のうねりを山から海へ、村から町へと善循環させます。
「楽しい事は正しい事」である。
3.11以降、大震災により国は大きく変わった。
都会から地域へ。効率の経済から心地よさの経済へ。
自然と信頼をベースにした新しい社会関係資本で、
痛めつけられた山河の再生に取り組もうとしている。
1日目のキックオフ会では、村楽とMERRY PROJECTが今後どのようにコラボレーションしていくか、コンテキスターのフミメイさんと一緒にトークセッション。
この中でメリーランド計画についてプレゼンテーションをした。
うちわに被災地の笑顔と村楽のロゴをデザイン、フミメイさんが100本作ってくれました。
これを棚田に並べた。真夏の太陽が輝き、青い空と棚田が美しい。
ここは平和でMERRYな場所だ。
2日目、Merry Forest @ 美作上山 を近くにある森の中で開催。
今回のコンセプトは
山彦と海彦がなかよくなって、
さらに空彦にまで繋がるメリーゴーラウンドで、
痛めつけられたこの国の山河に笑顔の輪と和を拡げたい。
今、ほんとに日本の海、山、空は泣いています。
泣き顔を笑顔にするために、ここ村楽発祥の地、
上山で笑顔の植え付けをいっぱいして
未来への希望を繋ぎましょう。
(山彦海彦については過去のコラムを参照)
東北の被災地で撮影した子供たちの笑顔の傘を開く時は、いつも雨。
被災地にも同じ雨が降り、みんな雨にも負けずに頑張っている。
涙の様な雨が降る中、それでも子供たちの笑顔はその開く場所をメリーにしてくれた。
アフリカでは恵みの雨。
雨が降って、草が生え、少しは豊かになる。
棚田には雨が大切。
和みの森、天空たんぼ、山水画のような棚田の中で
みんなで一緒にバッと笑顔の傘を開く。
セグウェイは人間が歩くときと同様に行きたいと思った方向へ僅かに重心を傾けるだけで
車体が傾き、その方向へ倒れることなく移動し始めます。
人間の重心力でコントロールできる不思議な乗り物でした。
また、MERRY FORESTとして、サクランボの苗木を3本、
子どもたちと家族、植樹のインストラクターと区長と一緒に植え、記念撮影。
被災地の子どもが笑顔を取り戻せば復興に一歩でも近づく。
復活した棚田を早く見たいと思う。
降り続いた雨の中、ビッショリ濡れた傘とのぼりを体育館に並べて、全て乾かした。
MERRY晴れも良いが、MERRYな雨もまた良い。
やっぱり、この素晴らしい自然の中にいるのだから。
雨の棚田は山水画の様で、山も緑も美しかった。
そして、村楽から町楽へ。
町にも「田」がある。東京・六本木での町楽。
MERRYの事務所の屋上はさとまるの小島さんとMERRY FARM 屋上農園を進行中。
特に東京は節電中。ゴーヤ、トマトの部屋と緑のカーテン、カラフルな屋上田んぼ。
毎日ぐんぐん育っている。自然の力、人間の力をもう一度、復活させよう。
被災地と棚田が一日も早く復興し、日本中がMERRYランドになることを願う。
これが究極のデザインである。
今回、村楽に参加していただいた地域おこし協力隊の皆さん、カッチさん、フミメイさん、準備してくださったスタッフの方々、地元住民の方々、遠くから来て頂いた皆さんどうもありがとうございました。そして地元の棚田写真家である高田さんには、棚田の写真を撮影していただき掲載させていただきました、美しい写真ありがとうございます。みなさん、次は秋の収穫祭でお会いしましょう!