MERRY ECOの旅。

Vol.296 2009.11.02 MON

1)Merry in Taiwan
台湾の台中にある彰化という街で、現在「Dialogue 国際対話」という
コミュニケーションがテーマのアート展が行なわれています。
この場所は戦前、日本が建てた穀倉(お米の倉)で、
それをリニューアルして、美術館にしています。
その中心でMERRY PROJECTが展開されています。
→「Dialogue」のウェブサイトはこちら

1つは、米が運ばれる細長い通路の空間にランタン(提灯)が30個ほどずらりと並び、
それがランタンの前と後ろに60人の笑顔が印刷されています。
床にもそれが写り込んで、笑顔の宇宙が出来上がっているのです。
それは仏教に通じる、幸せな空間が広がっていました。

もう1つは、無数の笑顔の壁面に大きな笑顔のランタンが手前に3つ、ふわふわと浮いている。
ランタンは台湾のひとつの工芸品であり、この地方の名産品でもあります。
それがMERRYな笑顔と合体され、不思議な空間になっています。

北京の傘に対して、台湾のランタンという表現がとてもユニークで、オリジナリティがあり、
とても新鮮でありました。
美術館についた途端に、10人程のメディアの方々に囲まれてインタビューをいっぱい受け、
早速、地元のテレビや新聞に掲載していただきました。

その後、台中の彰化の屋台料理をごちそうになり、翌日台北に戻りました。
今度は台北から一時間くらい海に向かい、
淡水という風光明媚なウォーターフロントに行きました。
そこの大学で急遽MERRYのセミナーを2時間実施しました。
日本語学科の生徒さんが中心で、みんな日本語が話せます。
でも、初めての日本人が来たということもあり、みんなとても喜んでくれました。
全員にMERRYのコンセプトを説明し、ひとりひとりの笑顔とメッセージを取材。
みんな初めての日本人と話したり、笑顔を撮影されたりと、未経験なことばかりで
とても楽しそうでした。

その後、淡水の夕日を見て駅近くの商店街でおみやげを買って、帰りました。
おみやげは黒い卵やえびせんべいやドライフルーツ。
やはり今回、屋台で食べたベストは次のようなものです。

1. 牛肉の唐辛子入りラーメン
2.ピーナッツのスイーツ
3.カエルのスープ
4.カジキマグロの竜田揚げ
5.豚足

日本人に対して台湾の人たちはとても親切で優しくしてくれるので、
本当にMERRYな旅でした。
また台湾にMERRYな取材とセミナーへ行く機会が近々ありそうです。
次回がとても楽しみにです。台湾はMERRYな国のひとつですので、おすすめです。
みなさんも是非台湾へ行ってみてはいかがですか?

MERRY in Taiwan

2)MERRYな高知の旅
いつもお世話になっているぶんたん農家の岡林農園を取材する為に、
高知県まで行ってきました。
岡林農園は、高知でも清流で有名な仁淀川のすぐ近くでぶんたんを作っています。
周りは山と川に囲まれた、とても自然に満ちた環境です。

ぶんたんはさっぱりとした甘さに酸味とほろ苦さが特徴の高知県特産の柑橘類です。
ぶんたんの名前については、清国の通商船船長「謝文旦」(しゃぶんたん)の名前から
取ったといわれています。
果実の収穫は12月頃から行われます。採取したては酸味が強すぎるので、
貯蔵して酸が抜けて風味がでてくるまで熟成させます。食べごろは2月頃からです。
厚い皮には爽やかな香りがあり、ジャムやピールの加工品にしても美味しくいただけます。

まずは岡林農園のぶんたん農園や工場を取材。
丁度、直七という酢みかんの搾汁行程を見せてもらいました。
ベルトコンベアーに載せられた直七はあっという間に搾汁され、皮だけの状態になりました。
山の様に積まれた直七の皮はまるで現代アート。
岡林農園では、この皮も捨てずに堆肥場で発酵させて、
畑に肥料として戻すしくみも作っています。

山の傾斜面を使われて、厳しい自然の中で育ったぶんたんはとってもジューシー。
2月になったら土佐ぶんたんが全国に出荷されますので、是非味わってみてください。
→岡林農園のウェブサイトはこちら

次の日は、朝から中土佐町農林課の市川さんの案内で、高知の「山~川~海」を満喫しました。
山は高知でも有名な四万十川の源流を探索。
そしてお昼は四万十川が流れる有名な沈下橋で、
地元の民家さんが作ってくれたおにぎりとイノシシ汁をいただきました。
自然の中で食べるおにぎりは本当に美味しい!
日曜市に30年以上もお茶を売っている川上さんの田んぼでイネ刈りをさせてもらいました。
ちょうど雨がずっと降っていたこともあり、この日が雲ひとつ無い天気だったため町中が
イネ刈りで大忙しだったようです。黄金色に光ってゆれるイネはとても美しかった。

海にたどり着くと、なんと中土佐町の町長である池田さんがお出迎え。
メラメラと燃えさかるドラム缶の上をくぐらせて、自分の手で藁焼きしたカツオを、
町長自らが焼きたてのカツオのたたきを切って、振る舞ってくれました。
町役場の皆さんとは、今後高知と東京を繋ぐことを約束して、固い握手をしました。
豊かな山と海に囲まれた高知は自然の宝庫。
この自然を東京の人にも是非味わってもらいたいと強く思いました。

最終日、岡林農園の皆さんの笑顔を撮影。
近くに住んでいる子ども達も集まって、みんなで集合写真を撮りました。
岡林さんもみんなにっこり!
高知の大自然に触れて、心も身体も癒されたとてもMERRYな旅でした。

来年は坂本龍馬でにぎわう高知県。
是非皆さんも自然の叡智である高知へ遊びに行ってみてください。

MERRY in Kochi at Okabayashi Farm

3)医療をMERRYにするデザイン。
今まで「農業をデザインする」、「平和をデザインする」というソーシャルデザインを
してきましたが、今回「医療をデザインする」というテーマで、
北九州市にある産業医科大学のMRIへ通じる暗い通路を
MERRYな空間にデザインしてきました。

もともと昨年からブランディングをしている学校で、旗からはじまり、グッズ、空間から
少しずつ広がってきて、今回はテレビの取材を兼ねて、一日施工に立ち会いました。
作業が始まると病院にいる患者さんたちが集まってきて、近々、手術をするおばあちゃんが
観ていました。本当におばあちゃんは「あら、明るくて、かわいくて、元気になるわ!」と
暗い病室の中で毎日いると、病気が重くなるような気がしていたのに、 こんなに明るい空間に
なると、本当に元気になるし、街に出てきた様な気がするので、楽しくなりました。
明後日行なう手術も大丈夫な気がしてきた、と言ってくれました。
他の患者さんもぞくぞく集まってきては喜んでくれました。
サインがわかりずらいから、もっとわかりやすくしてほしいなど、要望をたくさん聞きました。

地球のロゴマークを上手に使い、サインにも利用していこうというアイデアを早速提案し、
大学内の会議でも取り上げていただくことになりました。
その他、日曜日の病院の中をカメラを持って取材。
多くのデザインが頭の中に浮かび、今後展開して、患者さんが元気になることを思うと、
医療をデザインするというソーシャルデザインの重要性を改めて感じました。
いよいよ次は大学大改革に取り組みます。MERRYな病院に近々なることでしょう。

4)東京農大 収穫祭!
先日行われた東京農大収穫祭の様子です。
今回の収穫祭では農や食を通して、新鮮野菜やのマーケットや、東京農大ならではの展示など
農業を身近に感じさせる収穫祭は、たくさんの人で盛り上がっていました。
楽しい農業を伝える活動Merry Farmingにも通じるアカデミックとエンターテイメントを
合わせた素晴らしいイベントで、たくさんのことを学べました。
→イベントのレポートはこちらをご覧下さい。

5)いよいよスタート!Merry Umbrella Project
現在、インドネシアに到着し、Merry Umbrella Projectの準備に取りかかっています。
続報が入り次第、ニュースで更新していきますので、どうぞお楽しみに!
※後日コラムにて詳しく展開する予定です。

Merry Umbrella Project ライブレポート
→1日目:いよいよ出発 Merry Umbrella
→2日目:100本の笑顔の傘との旅
→3日目:あのおばあちゃんとの再会
→4日目:今日は最終リハーサル!
→5日目:絶望の船から希望の船へ

※Merry Umbrella Projectに関して、ご協力いただきありがとうございます。
インドネシア赤十字社
ガルーダインドネシア航空
FUJIFILM
堀内カラー

それでは次回のMERRY COLUMNもお楽しみに!

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