MERRY NEW YEAR!
2008.12.27 13:44
Vol.263 2008.12.27 SAT
恭賀新禧!(中国語で「あけましておめでとうございます」という意味)
北京オリンピックで、子どもたちの笑顔が傘になって登場した
あの熱い昨年の夏から、また真冬のお正月となりました。
世界は今、経済危機や悲しい事件などがいっぱいで、本当に今こんなときだからこそ、
MERRYが大切であり、必要とされているとつくづく思います。
特に、子どもたちの笑顔は、未来への希望だと感じ、このMERRYの本を何度も
読み返して、もう一度このお正月にMERRYな人生について考えました。
2007年の暮れには北京を訪れ、2008年の同時期には台北へ行き、
MERRY PROJECTの笑顔の仕事をしてきました。今回の台湾MERRYな旅をご紹介します。
1)台北、台中、台南 MERRYな旅
MERRYな取材24カ国目の場所、台湾。3年前、イタリアから始まり、ケニア、ブラジル、
キューバなどヨーロッパから、南米、アフリカ、アジアと世界23カ国を駆けめぐって、
20,000人以上の人を撮影しその後、3年間日本で愛知万博や子どもたちとゴミ拾いや
森づくりなどをしながら撮影を続けてきました。この夏は、東京と郡上で撮影を行ない、
いよいよ30,000人になろうとしている時、3年ぶりとなる海外でのMERRYの撮影は台湾でした。
今回は、台湾の文部省(台湾政府)からご招待されて、
7日間、台湾へ行って、台北では40人近く、
台南では60人近くのMERRYの撮影してきました。
撮影の合間には、クリーンアップをしたり
台北、台中,台南3つの国立大学では、セミナーを行ったりなど大変MERRYな旅でした。
どこに行っても子どもたちの笑顔が、とてもMERRYで
台湾の人々の親切な気持ち、優しさ、温かい笑顔で、毎日MERRYでした。
特に台北では、今回この旅にご招待してくれた林先生の国立台湾師範大学文化創藝産學センター
に子どもたちが呼ばれていて準備万端での笑顔の撮影が印象に残っています。
メッセージも書いてくれていて、コンセプトの説明をしたら、すごくMERRYを理解してくれて
みんなの元気な笑顔で始まった撮影は、あっという間に進んでいきました。
そしてその後は、恒例のクリーンアップを近くの公園で、子どもたちと一緒に行ないました。
子どもたちの一生懸命に拾っている姿は、
本当に子ども達が環境のことについて大切に考えている現れかなと思います。
何処の国の子ども達も一生懸命でしたが、台湾の子ども達はそれ以上に、
とても真面目にゴミを拾ってくれました。台湾の教育のレベルの高さを痛感しました。
今回の台湾の旅の目的の中心は、デザインセミナーを行なうことであり、
先日行なった名古屋デザインDOの審査委員長という立場から、
デザインの考え方や評論についてセミナーを行い、
そしてラフォーレから北京オリンピックまでのMERRYのストーリーを話しました。
セミナーの中で林先生は、同じ中国人ということで、チャンイーモウさんのことを話しました。
1時間のセミナーが終わり、拍手が鳴り止まない中、
多くの人にサインを求められ、一躍大スターとなってしまいました。
そのあと、民間のガラス企業が作った、デザインセンターを見学したり、
台湾のデザインの関係者と語り合いました。台湾は今やデザインの創成期で、
ものすごくピュアでエネルギッシュで真面目。台湾の場合、島国であまり産業がなく、
とても日本と似ているのですが、台湾政府がこれからのデザイン産業に力をいれて、
国を作っていこうとしている最中です。産学協同事業として、大学と企業が力を合わせているの
で、日本よりもデザイン産業が進んでいると思う。
台中、台南と各都市で熱烈な歓迎を受ける中、セミナーを行ないました。
台中の亜細亜大学では、僕のシルエットがデザインされた、
ピンク色の特製フラッグまで作ってもらいました。
大学の入り口にはロダンの考える人があり、いろんな空間に彫刻があったり、とてもオシャレ。
2年~3年後には安藤忠雄氏が△のピラミッドをずらしたようなガラスの建物が、完成する予定。
台南は南国の町で、台北よりももっと温かい風が吹いていました。
そして、京都の様なお寺がたくさんあるとても文化的な町。
その町の中に大学があって、学ぶには最適な環境。
台南科技大学でのセミナーとセミナーの間に、
子ども達のMERRYなワークショップを行ないました。大学の中には保育園があり、
その保育園の子ども達が参加をしてくれました。天気は快晴。真っ青な空の下で、
カラフルな遊具と一緒に撮影しました。学校の協力者の人も協力してくれたこともあり、
スムースに撮影することが出来ました。
台南でもたくさんのMERRYな笑顔を撮影することが出来ました。
ちょうど大学のキャンパスでは、卒業アルバムのMERRYな記念写真を撮影中に
しのびこんで、カメラマンが撮影する前にニッコリと撮影を遂行しました。
夜は台湾料理のアーティスティックな店に連れて行ってもらったりと、地元の人
しか知らない様な、山の中にある店につれていってもらいました。
この台湾の旅の中、台北、台中、台南で行なったセミナーは大成功でした。
林さんと校長先生より国立台湾師範大学と台南科技大学の客員教授の認定証と感謝状を頂きました。大変うれしかったです。(写真をクリックすると感謝状が拡大します)
次の日は、帰りの新幹線の時間までの合間を縫って、台南の町を歩き、おみやげを買いました。
新幹線で台北まで帰りました。時間としては1時間半くらいで、台北が東京なら、
台中は静岡、台南は名古屋といったところ。この新幹線はとても人気で、
ロスなく移動が出来るので、台南へも短い時間で輸送が出来たりします。
台湾の産業が発達したのは、この新幹線のおかげなのだと感じました。
台湾での1週間は、一年前の北京の旅と比較すると、
北京ではとても寒く、緊張感がある旅でしたが、台湾の旅は、南国でとても温かく、
リラックスしながらMERRYなワークショップを行なうことができました。
翌日は台北に帰り、台湾の故宮博物館に行き、美術展を見ました。
宋、明、清の時代が移り行きながら、現代・中華人民共和国になるのですが、
その清の時代の陶磁器やデザインがとても美しく、
清の時代のアートに学ぶことがとても多いと思いました。
なぜかというと、日本の江戸時代もそうですが、
エンターテインメントの時代で、とても華やかな時代 。
お金を持っている人たちがパトロンとなって、デザインを楽しみながら支えている時代。
宋の時代は、現代の日本で言えば「無印」のようなシンプルなデザイン。
しかし、やはり清の時代は色がとても鮮やかで、形が斬新。
今後の台湾のグラフィックデザインは、この清の時代に学ぶべきだと思いました。
デザインと言うのは「アカデミック」「エンターテインメント」のバランスが大事。
日本も台湾のグラフィックデザインも、
この清の時代を見直せば、世界へもう一歩出て行けるはずだと思いました。
そして、次は林先生プロデュースのもと、上海万博にこの笑顔たちが登場できるように、
台湾と中国と日本をMERRYで繋げたいと思います。
2009年は、この子どもたちの笑顔が、未来への希望になることを祈っています。
2)MERRY YOU 無事終了。
11月15日からクリスマスまで約1ヶ月半展示されていた
スターバックスコーヒー銀座マロニエ通り店での展示が
昨日で終了しました。
今回のスターバックスでは、人と人とのあたたかいつながりというテーマと
MERRYの展示のコラボレーションはお互いに目指すコンセプトに
とても手応えを感じたMERRYなイベントになりました。
MERRY TREEの一般参加による結果は、800枚のカードがすぐにメッセージが
書かれ、ツリーにたくさん飾られました。
特にジャズのイベントがあったときには、100枚以上のカードがすぐになくなってしまうほどでした。
こんな時代だからこそMERRYが大切だということを痛感しました。
今回、笑顔とツリーも良かったのですが
なかでもみなさんから一番好評だったのは、
パートナー(店員)さんとお客さんがイベント中に
撮影された笑顔で、一緒になり、つながるという展示が大変喜んでくれました。
そして、昨日の最終日にはこんな素敵なプレゼントをいただきました。
MERRYの撮影に参加してくれたパートナーのみなさまから
手書きの心のこもったメッセージをいただき、
読んでいるうちに、だんだんと目頭に熱いものがこみ上げてきました。
(写真をクリックするとメッセージが拡大します)
今年、最高にMERRYなクリスマスプレゼントをいただきました。
また来年か近いうちにスターバックスで、こういう素敵なイベントを
一緒に行なうことができたらとってもMERRYです。
イベントが終わっても、スターバックスコーヒー銀座マロニエ通り店には、
MERRYな笑顔のパートナーさんが迎えてくれますので
銀座にお立ち寄りの際は是非、コーヒーを飲みながら本棚に置いてあるMERRYの本を
手に取ってみてくださいね。
→スターバックスで撮影した笑顔はこちら!
→スターバックス撮影会の様子はこちらのコラムへ!
次回のMERRYコラムもお楽しみに!